試練じゃ

N村さんは毎週月曜日が小遣いを受け取る日です。
ひと月ほど前から500円アップしたのですが、苦しい懐事情は相変わらずのようです。
　
今週もギリギリ、いやもしかしたらマイナス。
実は今日二日早く来週分を貰って来たので本人は気付いていませんが黙っていると明日来週分の小遣いに手が付きそうなんです。
そしてよくよくカレンダーを見てみると…なんと！ナント！
来週は毎日お昼ご飯を小遣いから捻出しなくちゃいけない事に気が付きました。

「どうする？弁当持ってくかぁ？」「う～ん、いやイイ」
「だってタバコ買うでしょ？雑誌買ったり、コーラ買ったりできないよ」「タバコ減らす」
ホンマでっかぁ～？！「来週は三箱にする！」って、まぁそんなもんでしょうなぁ
「もしかしたら金曜日に次の週の小遣い貰うがもしれねぇ」それをアテにしてんのかい？
ったくもう！

っが！またまた、なんということでしょう！
その次の週も見事なまでに毎日〇リワンの弁当にフラれているんです。
絶句し悶絶するＮ村さん。
こうなったらもう強制的です。
「明日と明後日はお握り持ってて」「でも、お金かがる…」
「食費でまとめて貰うから大丈夫。おかず作んないでお握りだけだから二日分を1回にするから」
お茶も持っていくから小さいポットを買うと言いだして「まったぁ、お金使うでしょう！」
２Ｌのポット、１Ｌのポットと使っていないポットがあるんです。
「お茶のパックがあるからそれ持ってて、お湯とカップはあるでしょう？」

私の勢いに飲まれたのか、ただただ頷くＮ村さんだったとさ。