とあるスーパーでの出来事です。
買い物メモを確認しているとトンと軽く何かぶつかり、振り向くと子供が乗る自動車型のちょっと大きめのカートでした。
元に戻しておこうと手を伸ばすと
「何でそんなことするの!ダメでしょ、ぶつかったら危ないのよ!謝りなさい」
どうしたんだろ?何があったの?
一瞬ポカンとしましたが、その女性の視線の先に目をやると…
小さな可愛らしい女の子が身じろぎもせず立ちすくんでいました。
どうやら、この子が押したカートが私にぶつかったようです。
でも何も積んでいないカートですからちょっとかすった位では何てことないんです。
早く買い物を済ませたいと思い
大丈夫よ、ワザとじゃないもんね、滑っちゃっただけだもんね
と優しいオバサンのふりをして立ち去ろうと思いましたが、イヤイヤちょっと待て
このお母さんは今キチンと躾をしようとしているんだ。
「謝りなさい、ごめんなさいでしょ」女の子は思いつめた表情で私を見ています。
この小さなお嬢ちゃんには、傷んだプラチナブロンドの髪の(世間ではシラガと言うそうな)黒っぽいコートを着たおばあちゃんは絵本で見た魔法使いのように思えるかも…
魔法使いのおばあさんにご免なさいを言うのはかなり勇気のいる事です。がんばれ!
「…ごめん、なさい」
消え入りそうな声でしたが、確かにごめんなさいが聞こえました。
「偉いね、お利口ね」頑張ったね!
傍らではお母さんが「有難うございます」
子供を叱り飛ばすだけ、いえいえ叱ることさえできない親御さんも珍しくないのに
このお母さんはこんな小さな子に自分で謝ることを教えたんです。
素敵なお母さんです。きっとこの女の子もお母さんのように素敵な女性になるんだろうな。
今日一日ちょっと幸せな気分でした。
躾って大事!
私もきちんと躾けよう!
これ!そこはダメって言ってるでしょ!
そこ噛んじゃダメなのよ、歯が変になるってばぁ、シナモン!!
私もうさぎを飼うようになり早一ヶ月が過ぎ、部屋で遊ばせるときには柱や畳をかじるので叱っています(笑)
叱ってもやめないので手でのけると顔で「何、すんだよ」と押してきたり、あまがみしてきます。
誰に似たのかしら…