夢で会えたら

土曜の朝、食事が終わってもボ~とした表情のA麻さん。
「お~い、起きてるか?」
「起きてるよ」と言いながらも浮かない顔。
「T田さんの夢見た。T田さんにすっごい怒られた、訳分かんないけど」

T田さんとA麻さんは絵に描いた様なそれはそれは見事な凸凹コンビ。
イベント好きなT田さん、最近は何かにつけて熱心にA麻さんを誘っています。
言ってみれば自分にゾッコンのT田さんに夢の中とは言え怒られたとあっては
心穏やかではいられないのでしょう。
まさか予知夢なんて、ねぇ
しかし、可愛さ余って・・・てこともある?

首を振りながら「全然、さっぱり分かんない」途方に暮れたと言う表情。
「んじゃぁ、T田さんに聞いたら?なんで怒ったのって」
「エ?アハハそんなの分かるわけないでしょ、俺の夢だもん」
「イヤイヤ、T田さん知ってるかもよ」
そこへタイミング良くT田さん登場。
「何?」自分の名前を聞きつけこちらもやや不安そうな顔。

「ちょっとT田さん!なんでA麻さんの事怒ったの?」
「ヘッ?!」ハトに豆鉄砲ってこんな顔かぁ
「フフ、俺夢の中でTさんに怒られたヨ」
「思い当たる節は?」
「知らねえ!なんも思いあだらねぇ!!」

めでたし、めでたし、ドット晴れ

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