1964年の東京オリンピック大会を私は小学校の教室で見ていました。
10月10日の開会式数日前に、小学校では2教室に1台ずつテレビを入れ、
生中継の時間になると、クラス50名が自分の椅子を持って隣の教室へ移動し、
机は廊下へ運び出し、テレビの前に100脚の椅子がびっしりと並びました。
「これから先、オリンピックが日本で開かれることはないかもしれないので、よおく見ておくように」
と、先生はおっしゃいました。
日本選手が活躍する種目はもちろん、開会式や閉会式、そして各競技の決勝も見せてくれました。
拍手を送り、歓声を上げ、勝敗が決まると喜んだり悔しがったりと、数々の映像ははっきりと脳裏に
焼き付いていて、先生方には感謝しています。
あの時が、感動の始まりだったのかもしれません。リオオリンピックで何度涙したことか。
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