私は普段なかなか接することのない支援室メンバーのSさん。
ピアノが得意で、いつも素敵な演奏を聴かせてくれるSさん。
そのSさん、最近は調子が悪いことが多く、
他利用者の耳を引っ張ってみたり、頭にパンチをしてみたり・・・
何が原因なのか、彼の思いは何なのか・・・
普段、支援室を担当しているスタッフもどうしたらいいのか、
お母さんもどうしたらいいのか、しばらく悩んでいました。
普段接することが少ない私に何ができるかわかりませんでしたが、
色彩交流法(色を通して会話をする)をやってみることにしました。
好きな色や好きな食べ物、自宅での過ごし方、
身近な人を色で表すとなどいろいろ質問してみましたが、
彼は自閉症のため、なかなかこちらの質問に的確には
答えてくれませんでした。
でも、今回の交流を通してわかったことが1つ。
彼の「なかよくしたい」という思いです。
会話の中で、何度も「○○さんとなかよくしたい」
「○○くんとともだちになりたい」と言っていました。
それをうまく表現できず、どう接したらいいのかわからず、
耳をひっぱたり、パンチをしたりしてしまうのだと思いました。
自閉症の方は一般的に人との関わりを求めない、
他人に興味や関心を持たないといわれますが、
Sさんは関わりを求めています。関わりたいんです。
その思いに答えることが今一番必要なことだと感じました。
関わりたい欲求を受け入れ、私と関わる中で、
少しずつでも他人との関わり方を学んでくれればいいと思います。
いつか彼が支援室のメンバーと仲良くできる日がくるまで、
彼の「なかよくしたい」思いが叶う日まで、
私ももっともっと勉強して、彼との関わり方を学んでいきたいと思います。
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