新しい一歩

今年はKさんにとって新しいことへのチャレンジが続きました。

決まったルーティンを守って生活のリズムを作る方なので、『変化』は苦手。

それでも避けられない変化はあるものです。

毎日買物で利用していた店舗が閉店になった時は、毎日口から出るのは

「あと○○日で終わります❗」

「別なお店に行ってみようよ。一緒に行ってあげるよ。」

「まだ買物できます❗でも物がないです❗」

だよねー(^_^;)

とうとう買物ができなくなると、やっと別な店に行くことに同意してくれました。

行き方、店内の説明、帰りはどうするか、一緒に回って説明すると、緊張しながらも

「できると思うよ…うん、大丈夫…」

そして買物先に慣れてきた頃、散髪に行こうと声をかけると、いつもと違う店を指定してきました。そこは同じホームのTさんが今年行き始めたお店。

「いつものお店でいいんだよ」（急にどうしたのぉ？）

「いえ、新しいところに行きます❗」

新しいお店に行ったTさんの髪型をみんなが誉めたから？（髪型は同じだってば）

その後、何度も気持ちを確かめてから、お店に予約を入れました。話題にしてはいけないことなど気をつけてほしいことをお店に伝え、当日。

いつも散髪中はスタッフに外にいて欲しいと希望するのですが、やはり不安なのでしょう。

「いてください」

と緊張した様子です。散髪中も緊張をほぐそうとお店の方が話しかけてくれるのですが、どんどん緊張が増しています。

なんとか最後まで済ませましたが、この調子ではダメかなぁと思っていると、本人は

「次もここでいいです」

「…じゃあ次はわたしはいなくてもいい？」

「いてください」

そうですか(^_^;)

新しいことにチャレンジし始めたKさん。調子を崩さないように一緒にがんばりましょうね。