本日は3月11日。東日本大震災から4年経ちます。亡くなった多くの方々へご冥福をお祈り申し上げます。

今だから、そして今後施設を運営していくものとして、当時の記録を抜粋して載せます。

~平成23年3月11日(金)の記録~

3月11日(金)東北地方太平洋沖地震による開所状況(東日本大震災の名称が付く前はこう呼んでいました)

ユートピア利用者 23名  福祉の駅利用者 1名
職員 10名             職員  1名

地震発生時刻: 午後2時46分 マグニチュード8.8 八戸震度5強(宮城震度7)
施設内の様子

午後の休憩終了後、各作業場にて作業中、地震発生。揺れが強く長時間になった為、全員外へ誘導、避難する。

Tさん(車いす利用者)は、腰が抜け自力歩行不可能と判断し、スタッフ2名で抱え、外へ避難した。外へ出ても余震が多く7分ほど外で待機。
その後、全員食堂へ集合。けがなどないか確認する。けが人はなし。強い揺れがあり、何度か外へ出入りする。揺れが落ち着いたところで順番に着替えを行う。
市営バスメンバーも一緒に送迎バスに乗り込み、営業所まで送る(潤也スタッフも添乗)。営業所よりバスが運休していることが分かり、ユートピアよりスタッフが

自家用車にて市営バスメンバーを自宅まで送迎する。Sさんが、A病院に向かったとの情報が入り、Yスタッフが捜索に出る。18時30分過ぎにGHに戻ってきたとの連絡が入る。

3月13日(日)
朝10時に幹部職員がユートピアへ集合する。14日(月)からの体制としては、希望者がある限り開所することとした。保護者全員へ連絡を取り、出欠の有無を確認した。

3月14日(月)
ユートピア利用者26名
職員      11名

ホームページへ衣類提供の記事掲載。GH入居者で他施設利用の方の明日以降の体制を確認する。
福祉の駅下長店は、10時45分に避難指示が出され、13時過ぎに店長がMさんを自宅に送り、ユートピアへ来る。本日の昼食は、A福祉事業所のパンを購入し、対処する。

明日以降の昼食は、H福祉事業所へ弁当配達を依頼することとした。
保護者へ通信配布。GHメンバーの日中の支援体制を確保する為、開所し、保護者が勤務している利用者も送迎バスにて迎えることとする。

建物の被害はほとんどなく、次はユートピアの会ができる支援を行いました。

~支援物資・人的協力・義援金一覧~

・日本知的障害者福祉協会を通じて義援金送金

・3/19(土)スタッフ3名 H保育園へ片付けボランティア
・3/20(日)スタッフ4名 トラック貸出  市川のKさん宅へ片付けボランティア

・E企業へ 掃除機寄付

・T避難所へ衣類の寄付

・各店舗にて衣類提供

・I社を通じて被災地へ衣類の寄付

・宮古へ衣類を衣装ケース3つ・BOXティッシュ10箱(50個)

そしてライフラインが復旧できた後、すぐに対応してくださったエスネット八戸様、青森つばめプロパン様ありがとうございました。

震災はまたいつ起こるか分かりません。その為にも、物も気持ちも体制も備えていられるよう、日々訓練等行っていきます。

その為にも、この記録は残して、かつ公開することにしました。