11月の24日には色彩福祉検定が行われます。

当法人からは私を含めた6名が検定に挑戦します。

bunka

今日は私が受験する色彩福祉検定1級のテキストから

日本の歴史と色彩文化の関わりについて、ご紹介します。

 

飛鳥時代の603年に推古天皇は「冠位十二階」を制定しました。

歴史の授業で聞いたことがあるかと思います。

私の記憶では「紫色がとても位が高い人の色だ」という情報しか

ありませんでしたが…。

 

kani

飛鳥時代では冠(かんむり)に色をつけ、色で人の位が分かるようにしました。

これがいわゆる冠位十二階です。

これを取り入れることにより役人の官位の序列を制度として示すことができました。

 

「日本書紀」によると冠位十二階は上から順番に

大徳、小徳、大仁、小仁、大礼、小礼、大信、小信、大義、小義、大智、小智

の十二からなります。

中国の古代思想である五行思想が影響を受けており、

その中の「仁、礼、信、義、智」の上に「徳」を加えたものだそうです。

五行思想では仁は青、礼は赤、信は黄、義は白、智は黒が該当するそうです。

大と小は濃淡によって区別したそうです。

 

当時は植物の花や葉や根っこなどから色となる原料を抽出し、

染料にしていたということです。

日本人がいかに色にこだわってきたのかおわかりいただけるかと思います。

 

日本には古くから「ワビ」「サビ」といった海外にはあまりない感性がありました。

色彩をはじめ、におい、形、質感、佇まい…などです。

これらが日本という国を作ってきた要素です。

色彩福祉を勉強することで、忘れていた古き良き時代の日本らしさを、

再度勉強することが出来て、自分の感性も豊かになっていくような気がします。

(気のせいかもしれませんが…)

 

今回の色彩福祉検定1級に合格すると、めでたく「色彩福祉士」を名乗ることが出来ます。

色彩福祉士として知識を提供したり、色彩交流をする際には、

日本の良さも併せて伝えられたらと思います。

それが対象者の感性を刺激し、

新しいものが生まれるのではないかと思っています。

 

まずは合格に向けて勉強せねば!