平成26年度のユートピアの会の取り組みとして、年度末の3月にフォーラムを開催することを予定しております。
フォーラム開催は、これまでユートピアの会で取り組んできた支援や活動について世間に知ってもらおうという目的があります。
そのフォーラム開催に向けて、法人職員の資質を上げるべく研修会を年3回開くことになりました。
そして、4月19日(土)は1回目の研修会が行われました。
今回の目的は「相手が伝えたいことを読み取る」「感じたことを伝える」ということを学ぶことでした。
場所は日頃からお付き合いのある美保野小学校さんにお願いをして、体育館と音楽室をお借りしました。
活発に意見を出し合うために、まずは参加者の緊張をほぐすためのアイスブレイクを行いました。
最初に行ったのは、大きな声で自己紹介をし、相手の目を見てがっちりと握手をするというものです。
硬かった表情が笑顔になり、場の雰囲気も柔らかくなりました。
続いて、「フラフープリレー」です。
参加者を2チームに分け、手をつないで輪を作ります。
手をつないだままの状態で身体をフラフープに通して、1周させてそのタイムを競います。
フラフープが1周するのにかかった時間を、話し合いでいかに短縮させるかを話し合います。
お互いが意見を出し合いました。
目標タイムを設定し、もう一度チャレンジしました。
見事、両チームとも時間を短縮させることが出来ました。
意見を活発に出し合うことはもちろん、目的に向かって話し合うことの重要性を学びました。
続いてはチーム分けを目的としたゲームです。
4コマ漫画を1コマずつに切り分けたものを配り、話が成立するように他のコマを持っている人を探すというゲームです。
参加者はわりとすぐに他のコマを持っている人探せたようです。
十分にアイスブレイクが出来て体も暖まったところで、本来の目的となる研修にうつります。
今回は「発達障害について」のDVDを見て、発達障害について学ぶと共に、
チームで感想や意見を出して発表してもらういました。
発達障害について勉強はしたことがあっても、実際にその障害を持っている方にお会いしたことがないという職員がほとんどでした。私もその一人です。
発達障害は基本的な生活能力はあるけれど、対人関係に問題があるため、様々な面で制約が生じてしまう方が多いのが特徴です。
その障害のため、日常生活を送ることが困難な方が数名紹介されていました。
DVDを見終わった後で、各チームで話し合いをしました。
アイスブレイクでも出来ていたように、活発に意見を出し合っていました。
意見をリーダーがまとめ、チームの中で一番経験の浅い職員が発表をしました。
ここでは人前で発表をする練習も含めています。
どのチームの発表でも、発達障害が未だ理解されにくい障害であること、我々支援するスタッフがもっと発達障害について勉強する必要があること、障害をその人の個性として捉えることの重要性、発達障害者がどんなことで生活に悩みを抱えているかなどの意見が出ていました。
慣れないながらも自分の言葉でまとめようと、若手職員も発表を頑張っていました。
人前で話をすることに慣れていないのは私も同じですが、若い職員には良い経験になったのではないでしょうか。
この経験が3月のフォーラムでも活かせればと思います。
1回目の研修を終えてみて、改善すべき点、反省すべき点が見えてきました。
次回の職員研修はそれらの点を踏まえ、更に実りある研修にしていきたいと考えています。
次回の学習会は、次の段階として、司会者がパネラーに意見を求め、また答える側も自分の知識や経験を含めて発表する「討論会」になりそうです。司会者の技量が問われるとは思いますが、そこはS施設長の腕の見せ所でしょう!