いつもの朝のように女子3人が一緒に出かけました。
外に出てから手袋をしていないのに気付いたR子さん。
手が空いているS橋さんを呼び止め傘を持ってもらい手袋をします。
ごく自然な二人の様子ですが、2年前ならあり得ない光景です。いや、1年前でもなかったかも…
いつもニコニコと笑顔のR子さんですが、S橋さんがパレットに来てからちょっと変化がありました。
お喋り好きで人懐っこいS橋さんが誰かと話しているとジッとS橋さんを凝視。
皆が笑ってもニコリともしません。
同じバスに乗って帰ってくるのですが、すぐ後ろにS橋さんがいるのに先に玄関に入るとピシャリと戸を閉めたり。
体調を理由に自宅へ帰りパレットに戻らなくなったこともありました。
S橋さんも自分がR子さんに嫌われているらしいことに気付いていました。
やっとR子さんが帰ってくると聞いた時、目を潤ませて「いがったぁ」とつぶやいたS橋さん。
R子さんが戻ってこないのは自分のせいだと思っていたようです。
それからS橋さんもR子さんとは距離を置くようになりました。
朝一緒に玄関を出てもR子さんとは離れて歩き、お喋りをしていてもR子さんが来ると口を閉ざしたり。
いつ頃からだったでしょうか、気が付けばR子さんがS橋さんに話しかけるようになりました。
それでもやっぱり施設への行き帰りは離れて歩き、S橋さんがトットットと先を歩きます。
先日S橋さんが靴を直していると、あとから歩いて来たR子さんが立ち止りS橋さんが歩き出すのを待っていました。
そして次の日が、傘でした。
そしてまたその次の日、今度はR子さんが靴を直します。
1・2歩前を歩いていたS橋さんが気付き、振り返ってR子さんが歩くのを待ちます。
何でもないことかもしれませんが、不覚汁が出そうになりました。
そんなこんな状況は報告を受けていました。なんだか懐かしくも思い起こされました。事業所においてもS橋さんはどちらかというと女子メンバーに距離を置かれることもあり、時に涙を流すこともありました。生活の場は気を遣わずに過ごせるにこしたことが無いのですが、人の好き嫌いは第三者の介入が難しく・・・自然な形で見守り、喧嘩に発展しそうなら間に入って貰う対応にとどめていましたよね。R子さん何の心境の変化かな?気を許しているとまた元に戻ることも考えられるけど、ともあれこの寒い中、ホットな情報ですね、状況を見てわだかまりを感じさせずに上手に付き合ってるS橋さんさすが年の功!