ギョッ！としたお話

「ただいまー」R子さんが帰って来ました。
「お帰りなさい」と玄関へ行き洗面所のストーブを付けようとした山姥はギョッとしました。
誰も風呂に入っていないはずなのに洗面所のドアに　《入浴中》　の札が！
ドアにはしっかり鍵がかかり明かりもついています。
「ダ、誰？」最初に帰っってきたM田さんは後から入ると言ってお部屋にいるはず
そして次に帰って来たのが今来たR子さんです。
それなのにいつの間にか誰か風呂に入っている！！

R子さんのすぐ後から来たT田さんが「N村さんじゃねぇの」と言いましたが
「N村さんまだ帰ってないよ。誰だぁ！」
誰か不審者がコッソリ風呂に入ってる？！
「N村さんの靴あるよ、帰って来たんじゃねぇ」
エェーいつの間に？もしかしたら早退してずっと前からいたのか？

玄関の騒ぎを聞きつけてM田さんが出てきました。
「今N村さんがお風呂入ってます」
？？？なんでM田さんが知ってるの？
いつ帰って来ていつ入ったの・・・

やがて風呂から上がったN村さんに聞いてみました。
「いつ帰った？気が付かなかった」
「え？おっきい声で、ただいまってしゃべったよ」
・・・全く聞こえてなかったし、風呂に入ったのも気付いてなかったし・・・

このところ心身ともにパピッとしない山姥ですが
こりゃぁかなり壊れてるみたいです。
しっかりしろ！山姥