ある日の朝のことでした。
お仕事に出かけるR子さんを見送りに玄関に向かうと一人の女性がこちらに向かって歩いて来ます。
見かけたことのない方なのでてっきりご近所さんにご用なのだと思っていたら
なんと、どんどんこちらに近づいて来るではありませんか
そして遂に彼女は玄関を開け「厨房のワカナイさんいますか?」
パレットのすぐ近くいわゆる目と鼻の先は某ホテルです。きっとこの方ここをホテルの寮かなんかと間違ってるんだと思い
「あのう、ここはグループホームですが」
「私○○の彼女です」エ!「○○子さん?」
「ハイ!」満面の笑みです。
「厨房のワカナイさんいますか」
「ワカナイさんですか?」「ハイ、ワカナイさんです」
「こちらにはワカナイさんという方はいませんが」
「いつも○○から聞いてるんで」
何だって?そんな人パレットはもちろんユートピアのどこにも存在しないはず…
その後、なんやかんやのやり取りの後、彼女は滴り落ちる汗をぬぐいながらお帰りになりました。
まったくもう,ワカナイさんなんてどっから出てきたんだろ?
T田さんあちこちで風呂敷広げてんだ、と呆れる山姥です。
が、それからややあって ん?もしかして
ワカナイさんって、賄いさん?
まかない わかない
音はほぼ同じっちゃあ同じです。
でも、アクセントは別物なんですが、
勿論パレットには厨房なんて御大層な部署はありません。
でもでもT田さんの事です。
風呂敷広げたんだろな
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