3月 2014

Nさんが夕食後の茶碗洗いをすませると急に 「4月がなくなるよぉ」と言い出しました。 「えっ、どうして！！」　「なくなる、なくなる」 「4月がなくなったら桜見られないよぉ。入学式もなくなるし、一年生が二年生になれないよ」 「あれっ、あれれれっ」 と頭をかきながら、洗濯干しに取り掛かりました。

利用者A子さんは、お父さんお母さんの命日をしっかりと覚えています。 そして月命日には仕事の休みをとり、市営バスを乗り継ぎ、湊のお寺さんの近くでお花を買い、お墓参りを続けています。 お盆やお彼岸ももちろんのこと、昨日もお墓参りをしてきたそうです。 ご両親への感謝の気持ちの表れなのでしょう。見習わなくてはといつも思います。

やおやさんでフキノトウを見つけたので、さっそく買っちゃいました。 もちろんポケットの夕食はフキノトウの天ぷらです。一年ぶりのこの味たまりません。 ポケットのまわりはまだまだ雪の下ですが、すぐそこに春は来ているようです。 四季のある日本に生まれてよかったと思う瞬間です。

利用者A子さんは老人ホームのお掃除の仕事をしています。 100歳を超えてるお婆ちゃんのことを夕食後に話してくれました。 口から一人で食べてるし、トイレは一人で出来るし、ベットに横にならずに座ってテレビを見ているとのこと。 お掃除しながらお婆ちゃんを見ていて、こんなお婆ちゃんになりたいなぁと、いつも思うそうです。 A子さんの働いている姿を一度見たことがあります。モップを持ち大粒の汗を流して、小柄なの […続きを読む]