先日のブログでもご紹介した通りジョイフルでは、カラオケレクリエーションを行いました。好評な企画で多数の利用者さんは楽しむことが出来ましたが、Iさんだけは入店後直ぐに入り口を引き返し外に出たきり戻ることが出来ませんでした。
Iさんはジェスチャーを使ったコミュニケーションを用い、口語は使いません。
引き返したIさんは、まずトイレに行きたいとサインを伝えてきたので、店内にもお手洗いはあることを話しましたが、頑として入店を拒みました。
そこで私は
・トイレに行くこと
・カラオケ店にだけ拒否を示すのかを確認する
・散歩による気分のリフレッシュ
・別の入り口からのアプローチ
これらを一連の流れで行うべく最寄りのドラッグストアに向かいました。
結果として、ドラッグストア店内にあるトイレには入ることが出来ました。これでカラオケ店に問題があると分かり原因として思いついたことは、足を踏み入れたときにまず感じる大音量のBGMです。予めカラオケ店であると身構えた上での入店なら平気でも、Iさんからしたら突然大きな音がする建物に連れてこられたと感じたかもしれません。それなら誰しも嫌悪感抱くことでしょう。
そして、再入店を試みたときに気がついた点は頭まですっぽりと覆い隠すスモークガラスです。これでは中の様子が見えず、不信感を拭うには至らぬことでしょう。
別の入り口、ドアを全開にする、フードメニューの提示などその時に考えつくことは全て試してみましたが、一緒にレクを楽しむことは出来ませんでした。前回は同様のカラオケ店でIさんもレクに参加出来ていた為私の中でこうのような事態は、まず起こらないだろうと油断や傲りがあったことも事実です。これを機に先を見通す力を養っていきます。また、次回は先手を打って店内のBGMを低くしてもらえるよう店員に伝えたり、威圧感のある置物や掲示物が無いかの確認など今回学んだことを活かし全利用者さんがレクに参加出来るよう最善を尽くします。そして、1番に目指すべきことはいくつもの不安要素をも吹き飛ばす程の信頼をIさんや全利用者さんから勝ち得ることだと私は思います。「この人になら安心して付いていける」その様に思って貰えるよう邁進します!
結局のところ、「拒否が無いからいいだろう」としかこちら側では判断出来ないんですよね。前回がOKだったからと言って、全て楽しめたかというとそうではないのかもしれないという視点はやはり必要なのでしょう。だからこそ、おしつけになってしまっていないかは注意しなければならないのだと思います。100%の正解は導く事が出来ないかもしれませんが、出来る限り高みを目指していきましょう。I can fly。