福祉の駅の遅番でのひとこま。

この日はTさんが遅番の日。さて、ウロウロしているTさんに何を頼もうか?

寄付でいただいたスーパーの袋がたくさん。けっこうぐしゃぐしゃです。

「Tさん、これ広げてちょうだい」

「何で?」

…何でって…使いやすいようにだよね❗️

「商品入れるのに、すぐ使えるでしょ。広げてちょうだい」

それ以上はなにも言わず、袋を広げ始めた Tさん。

取手もきれいに広げて手のひらで伸ばしています。

この、ショッピング袋を広げるという作業、実はかなり利用者さんたちの苦手な分野です。

裏返しのままだったり、伸ばしたはずが取手はぐしゃぐしゃだったり、更にサイズで揃えたりすると混乱に拍車がかかることがほとんどでした。

ところがTさん、すいすいと広げては「はい」と私に渡してきます。

「さすがだね」と誉めると、「何が?」という顔でこちらをチラッと見るだけ。

彼にとってはきっと何でもないことなんでしょう。なので、こちらが誉めたつもりでも、Tさんには伝わりづらいかな⁉️

いろんなことでスタッフから注意を受けることが多いですが、実は作業の理解度は高いTさん。

「誉められる石が欲しい」という名言(迷言?)を口にしたこともありますが、その石って実はもう Tさんの手の中にあるんじゃないかなぁ~

 

 

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