今週の出来事。

学校の代休で、午後早く到着したSちゃん。

いつもあまり余暇活動の時間はありませんが、今日はたくさんあります。

いろんなおもちゃを満喫しつつ、1年のT君が遊んでいるレゴブロックに加わり、あそび始めました。

 

T君は、毎日のようにレゴブロックで遊んでいて、男の子なら誰でも大好きな「てっぽう」を早速組み立てました。

(レゴブロックって、面白くって、ちょっとしたバランスで、それらしく見えますよね。T君の「てっぽう」は、見た目はもちろん単純ですが、指をかける部分や筒の部分の長さのバランスが絶妙で、とても鉄砲(どちらかというとライフル)らしく見えるのです!)

 

T君は、出来上がるとさっそく、ホールの方に出てきて「バーン」などと言いながら遊び始めました。

それを見ていたSちゃん、すごくかっこいいと思ったのか、少し離れたところから

「T君、その武器の作り方おしえて」

と呼びかけました。

 

T君は、気が付きましたが、何も言いません。

間に立っていた私は、しばらく見ていましたが、二人とも固まっているのを見て、

T君に「T君、Sちゃんがなにかお願いしてるよ。」

Sちゃんに「T君に聞こえてないみたいだから、もう一回と言ってみたら?」

と言ってみました。

Sちゃんはもう一回尋ねます…。

それでもT君、答えられずに固まっています…。

 

数回続き、私はとうとうT君に「Sちゃんが、作り方教えてほしいって言ってるけど、どうする?」と聞きました。

 

そうするとT君は、その「てっぽう」を自分の顔の前にもっていきじっとしています。

別の指導員が「Sちゃん、T君、見せてくれてるよ。見てつくったら?」と一言。

Sちゃんは、見よう見まねで作り始めました。

 

T君は、なかなか苦戦しているSちゃんのそばに、じりじりと寄ってきます。

「Sちゃん、T君に作ってもらったら?」のもう一言。

Sちゃんは自分の作りかけの「てっぽう」を差し出します。

 

T君は、受け取って完成させ…、Sちゃんは「すごい」と喜んで…、

二人は一緒に遊び始めました…。

 

「おもちゃの作り方をシェアして一緒に遊ぶ」までは、ちょっぴりやりとりは長かったかもしれません。

コミュニケーションにしては、ぎこちなかったかもしれません。

でも、子供同士の交流は、大人からの語りかけ以上に成長を促す面があると聞きます。

今回のやり取りは、T君、Sちゃんにとって、とてもポジティブなものだったように思えました。

 

これからもノアでのこういう小さな経験が、成長の糧になってくれたらいいな…。

支援員もタイミングの良い、適量のフォローが重要ですね…。

 

こちらは、ロングバージョンの「てっぽう」

 

 

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