積雪の中に整然と緑の尖った葉が寒々と並びながら収穫を忘れられたかの様にうつむいている。

今日、やっと畑に聞き覚えの声がやかましく響き、待せていたネギ収穫作業の始まりです。

先頭を斬るトラクターはベテランと間違えられる程正確にネギを倒して行く、きっと、

本人ドライバーも次のミスを考えなければ満足ご機嫌と言った所、すかさずその後にヒラリと

舞う二人の「九ノ一忍者」倒されたネギを素早く丁寧にすき上げまとめて行く。そこで例のやかましい

声の主たちが更にまとめ畑から運び出し、車へと積み込む。この作業慣れたと言え絶妙のバランスで

素早い作業に緑の列が次々と消えて行く。見事である。しかし、予想通りそう簡単に行かないのが

又面白い。来た来た魔の「飽きる」が、いつも言葉で悪戯をするFマンが誰かに黒い土を握り投げつけて

いる。投げてる! いつも手を前に揃えお嬢様仕草風の彼から想像がつかない事でしかも投げた土がかな

り遠くに達している。広い畑で大きく腕を振りそれを投げる姿は私には妖精に見えた。

その後も飽きるは解消する事無く運び作業で空になったトラック荷台に彼を乗せ、ぶっ飛ばすから

しっかり掴まれと握らせ、畑の中をジャンプしながらこれが畑作業のご醍醐味とばかりに走った

荷台からはキャー、ワーとか止まるまで興奮と歓喜の声がしていた。降りてと言ったら

面白い、面白いと、このセリフ初めて聞いた様な?、妖精は少しオーバーだったかも?

気温が下がり手に感覚なくなる寸前作業は予定早々完結でした。

 

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