「Tくん、チャックしめた?」

着替えやトイレの度に私に声をかけられるTさん。

「しめたよ」

と言いつつ、自分で確かめてこっそりチャックを上げることもしばしば。

「今あげたでしょ!」

「へへへ(^^)」

他にも更衣室やトイレの灯りも要チェック。

「灯り消した?ドア閉めた?」

逐一の確認も数か月続けると、合言葉のようになってきました。

それでも当たり前のことをできるようにと、続けてきたのですが。

ある日、更衣室から出てきたTさん、私に言われる前に自分で確認して、

「うん、しめてあるな」

小声で自ら言い聞かせるようにしているじゃないですか!

自分で気を付けるようになるなんて❗️

(まさか!あのTさんが!)

なんか、うれしいなぁと思ったのも束の間、バス停に向かおうとしたTさん、

「あ!ヤバイ!ホームの鍵忘れた❗️」

…大事なもの忘れてどうする…

慌てて更衣室から鍵をとってきて、無事バスに間に合うな、と思ったら今度は

「あ、灯り…」

二人で見上げると灯りのついた更衣室の窓。

「もういいよ(>_<)消しといてあげるから…」

もう力が抜けて笑うしかありません。

道のりは長いなぁ~

 

 

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