毎年のことながら何も無い年は無いものですね。私たちの事業は年度単位で区切っていますが、年の瀬ですので2020年を振り返ってみました。この春は高卒者4人を仲間として迎え入れました。おかげさまで4人とも一般就労を継続できています。社会人とはいえまだ二十歳前、年配者を敬うことや、周囲への感謝の気持ちを持つこと、人を頼ることも大切であることなどを分かってもらおうと奮闘。これがまた難しい支援のひとつ。ウザイと思っている方もいるようで・・・
若者4人を迎えましたが、全体的には入居者の高齢化が進み、次のステージを考えさせられる年にもなりました。情からいくと申し訳ないと思うのですが、病気や、体力の低下に抗うことは出来ません。ホームが安心して安全に暮らせる場で無くなった時には居住の継続は難しくなります。
夏には悲しい別れもありました。肺炎をこじらせ、一ヶ月足らずで天国に旅立ってしまったSさん。危篤状態ではありましたが語り掛けに懸命に答え、握り返してくれた手の感触は未だに忘れられません。
大変だったこと辛かったこと寂しかったことを書きましたが、今日もこうして働いていられるのは、日々彼らを支えてくれているマザー(世話人)らのおかげ。そして入居者との何気ない会話や、行動から優しさや思いやり、楽しさを感じ取り、成長する姿を見せてもらっているからこそです。
くじけそうな壁に多々ぶち当たりますが、何とか乗り越えてきました。来る年も心して立ち向かいたいと思います。
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