先日、利用者Sさんと共に
Sさんの母親が入所する施設へ支援会議に行ってきました
Sさんは長らく母親と住んでいましたが、認知症が悪化し母親は施設へ入所
Sさんはその後一人暮らし
入所施設が遠かった事もあり、
便りの無いのは良い便りと言わんばかりに
しばらく面会の機会もありませんでした
春に入所施設が変わり、初めての支援会議との事で
息子のSさんも出席を求められたのですが
「かっちゃと会っても、弟の名前は出てくるけど俺の事忘れてんじゃないべか」
とぶっきらぼうな言い方
それでも久しぶりに顔を見に行こうと促し共に母親の施設へ
Sさんと母親のキーパーソンとなるSさんの弟さんは遠方に住んでおり、
自分も緊急時の連絡対応など施設の方と確認してきました
支援会議も終わり、いよいよお母さんと会っていきますかという段階で
そそくさと帰り支度を始めるSさん
白々しい行動も照れ隠しからでしょうか
施設の職員に促され母親の待つ居室へ
息子と久しぶりの再会に母親がどんなリアクションをとるのかワクワクしている職員の方々
対照的に足取りの重いSさん
いざ対面となると…お母さまの満面の笑顔!
「こんな笑顔初めて見た~」との職員の声にSさんの顔もほころびました
「元気だか?」「あんま迷惑かけねぇんだよ」
耳も遠くなりコミュニケーションもスムーズではなくなった母親へ
耳元で言葉少なげに声をかけるSさん
集団よりは一人を好み、積極的に他者と関わる事は少ないSさんの
こういった姿はとても新鮮に映りました
息子から母親へ、まして他人も同席してのこういった状況では言葉も出にくいものかなと思いますが
やはり長年連れ添った親子の絆というものを感じる空間でした
最後に母親の差し出した手を握り返し
「また来るすけ、元気でな」と声をかけたSさん
シンプルな言葉故に込められた思いを強く感じました
帰り道に最寄りのバス停を確認し、経路をおさらい
コロナで頻繁に行ける状況ではありませんが、
以前の入所先と違い自力で行ける場所になり
次はいつ行こうかと考えていました
Sさんのようにご家族が高齢化し、
自身がキーパーソンとなる利用者さんも少なくありません
様々な制度はありますが、
「自分も家族の世話をしたい」という思いに寄り添い
今後も支援していきたいと思います













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