秋の風情に溶け込む収穫作業は名画である「落穂拾い」のイメージが強い。この収穫作業にいそしむ一人の男がいる。春に植えたさつま芋の掘り起こしであるが試食したら最高の味に惚れ込み自らの名前にちなんだ看板畑に情熱を燃やしている。晴れてユートピアを卒業、就職し安定していた生活が突然、女難に遭い狂ってしまったのである。生活支援員の言葉も上の空で気が付いたらどん底にと言うドラマは良くある話であるが。休日は有難いが目的の無い時間は良い結果を生まない。そんな事でその時間の空白を埋める農作業は嫌な過去を忘れる事と旅行の旅費稼ぎの目的に変わっていったのである。
社会環境はせっかくの自立に対し必ずしも味方してくれるものでは無く又、サポートする側の人権への配慮は永遠のテーマとして残る。
名画である絵は動く事は無い、だからこそ万民の心を捉えるインスピレーションが求められるのでしょう、そんなさすらいの農夫から何かをイメージ出来ればと今日も会話に務めている。
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