振り向けば、人生にへばり着いているあの運動会。あれ程経験したのに大人になってみるとあまり記憶になくさしずめ我が子の運動会の方が思い出深いと思う。猛暑を通り越した残暑は秋と呼ぶにはいささか早いのだがカレンダーはやっぱり季節を告げている。これを利用しない手はないとイベント慣れした職員達のファイトが弾む、贅沢な芝生の絨毯に見慣れた利用者さんの集団がある。喜びなのか緊張なのかイヤ好奇心かも知れない今それを悟る事は疲れるだけかもと思わせるくらい普段と違う動きに引き込まれていたのである。団体行動を苦手とする割には整然とする意識は高く、次の行動をよんでいる風にも見える。予想に反し足の速い人にただ驚きである。はにかみながらもスムースな進行アナウンサーの声は今だに耳から離れない。成長なのか、変化なのか普段と違う人間性を表現するステージ運動会は利用者さんと職員との心の交流会かも知れない。どちらも次に向け走り続けるランナーでありたい。

 

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