6月半ば、南ヶ丘の短期入所の部屋が空いたその日、緊急に受け入れが必要となりグループホーム南ヶ丘で体験入居をする事になったSさん。
「父母が亡くなり、南ヶ丘で1人で過ごすようになり、85日が経過しました」と、先日一緒に外出をした際に話していました。
Sさんは、養護学校卒業後から当法人で約30年仕事をしてきた方ですが、生活面でどこまでやれるのか手探り状態での受け入れでした。体験入居といえども、洗濯や掃除などなどやらなくてはならない事があり、いつかはグループホームで生活をするという事を視野に入れ、やれる事が増えるよう少しずつ取り組んでもらっています。
例えば、火曜日、金曜日は洗濯の日。私が洗い場へ行っている間に、干してある洗濯物をたたんでもらうようにしています。時にたたむのを忘れる事もありますが、そんな時でも「大丈夫、今からお願〜い」と頼むと、「オーケー、任せて」とたたんでくれます。たたみがクリアできたら、次はテーブル拭きやテレビの埃とりなど取り組みたい事がたくさんありますが、少しずつやっていこうと思っています。
85日前、Sさんを取り巻く環境がガラリと変わり、どうして自分だけこんな悲しい思いをしなくてはならないんだと話していたSさん。やりたい事がやれなくなり不安だったりイライラする事もあるようですが、周囲の人に様々教えてもらいながら、これからも頑張っていけそうです。
コメント
コメントする
コメントする場合 ログイン してください。