モクモクと、それこそ死にものぐるいで働く彼の行動には死にたいの現象は微塵も感ずる事はできない。

休憩時に本人に なに、又死にたくなったんだって?と訊くと、ニヤッと笑っていたが仕事に戻ってもそのやりとりが気になるふうでもない。

就職に意欲的であった彼は念願かなったが長く続かなかった。職場の配慮、支援スタッフ達の懸命の努力も通用しなかった。それは彼の天下の宝刀「死にたい」はすべての要求を認とめさせる剣でもある。

当事業所の利用者は良く働く、作業依頼者からも定評がある。その理由は「飽きらせない」作業工夫にあり想像以上の能力を発揮する為就職は叶わないにしろ実力はそれに匹敵すると思うのです。

理性をコントロール出来ない為本能により好き嫌いで表現する為「飽きる」行動となりその先は止めたい要求となるのではないか、死にたい言葉は要求を満たす道具であるかも知れない。むしろ要求が通らなけば「死んでやる」の解釈にもとれる。しかし彼の死にたいメカニズムは何が起因かと考えるともしかするとつらい事、寂しい事自分の気持ちに整理が出来ない時その言葉が出てくるのでは。心理にあった言葉の選択指導が必要かも知れない。ともあれ理性を失わせてはならない。

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