今まで細かい作業が苦手だと思っていたYさん
Yさんに、綺麗なビーズを買ってきたから何か作ってみない?
と持ちかけたのは、金曜日の昼休みだった。
何故?そんな持ちかけをしたの?と思う方もいるかもしれないので…
最近Yさんは、GHで時間がある時に新聞の書取を行っている。
力強い文字でノートのマスいっぱいに字を書いてくる。
スタッフに「綺麗な文字だね。」「力強いね。」と褒められるたびに
にこりと微笑みを返してくれる。
また、日頃の作業はネギを製品にする際に汚れが無いように
綺麗にふき取る作業を担当している。
ここでも、スタッフに「綺麗に拭けたね。」「ぴかぴかだね。」と
褒められる度に微笑む。
そこで思ったのが…作業では、分担して一つの商品を作り上げる。
また、新聞は他の方が書いた文章の模写
Yさんは、自分の気持ちを素直に人に言葉や表情で伝えるのが苦手です。
もし、そんなYさんが自分自身で何か形に残る作品を作り上げた時に
どんな表情を見せてくれるのか?また、一つのものを作った
充実感のような感動を味わうことが出来るのか?が気になり
本人に今回の持ちかけをした。
3日(昼休みと夕方の空いた時間)はかかってしまうのでは?
と思っていた私ですが…
やり始めると速い速い。何も言わずビーズを紐に通して行きます。
複雑に紐を入れなければならない所も一度教えるとすいすいと行います。
何と…3日はかかると思っていたのに…
原型はたった30分で出来てしまいました。
今日の昼に続きをしようと言うとスタッフルームの椅子に座り
たった10分でとんぼを完成させた。
「やっと出来たね!」「うん。出来た。」とにったり笑って答えた。
しかし…その後は、普段の表情に戻り淡々としている。
今度は、Yさんと「誰かの為にプレゼントを作る。」をコンセプトに
何か作品作りを行ってみようと思った今日この頃…
今日と違ったどのような変化を見せてくれるのか?楽しみです。