ウサギと山羊

| 未分類 |

毎朝、リヴェールでは、ラジオ体操をしています。
暖かい時期は外でラジオ体操をするのですが、10月位から
施設内でラジオ体操を行っています。

でも、Kさんは、どんなに寒い日でも外でラジオ体操を行うのです。
何故?それは、山羊がいるからです。
山羊に自分が欲しい物や、やりたい仕事を話したりを毎日毎日続けているのです。
Kさんは、自分の気持ちを言葉にして、人に話すのが苦手なのです。
でも、山羊には、何でも話しをします。
山羊に話しているのを聞き、本人の望みを知ることが出来たことも数回あります。
今日は、朝からいつもより急ぎ足で山羊の元へ行くYさん。
Yさんがラジオ体操が終わって戻ってくる。
私はYさんに「山羊に何が欲しいって言ってきたの?」と尋ねた。
するとYさん「山羊が新しい靴を買いなさいって言ってた。」と答える。
靴を見てみると、片方に穴が開いていた。
昼休みに何をして良いのか分からず、廊下や食堂を歩き回るYさん。
でも、Yさんも休み時間の過ごし方を見つけられました。
怪我をしている為、施設内で飼っているウサギをじ~と見つめて
次に人差し指でつんつんして、にっこりと笑うYさん。
自分から何かをすることなんて殆どなかったのに、今回は、自分からウサギに
興味を持ちふれ合っている。
少し目をこらして見るだけで、新たな発見が出来る。
やはり、日常の出来事を一コマとして見るのではなく、
常に観察することで新たな発見がより身近に見られるような気がしました。

アーカイブ

アクセスカウンタ

総閲覧数   :
今日の閲覧数 :
昨日の閲覧数 :