何か元気が無い一匹の子ヤギ、前回死んだ子ヤギと同じ下痢表情で明らかに消化系の病気だ

これはヤバイぞとスタッフ達が騒然!駆け寄る

肝心の施設長がギックリ腰で不在と言う

ならばと、素人のスタッフ達が獣医さんに電話する者 ネットで検索する者 訳の分らない

事をする者 ただジーッと涙目で見るだけの者 さまざまの中に気の利いたスタッフが

人の飲むドリンク、アクアエリスを持って来た  何それ?と言うものの

他に手立てが無いため、毒にならいだろうと言う事で三人掛かりで口を開こうとしない

子ヤギに無理やり飲ませた。数分後動きの無かった子ヤギが立って草をむしばみ始めた

これ、効果?イヤ分らない。その後獣医さんの調剤薬を飲ませ後は結果待ち

明日の朝は何処へと退散するがスタッフ達の不安と期待の心痛はその朝まで続く・・

澄み切った秋晴れのまきばの朝 朝露が光を浴びて緑のじゅうたんを鮮やかに染める

そんな素敵なロケーションの中で人騒せな子ヤギが何事も無かった様に時折こちらを

向いてメェーメェーと鳴き ごめん?かサンキュウ?とか言った様な気がした。

何事もなければ何も生まれない・・命を守る為に必死で動き回るスタッフ達の心を

まきばの動物がこうして教え育んでくれた。