お疲れ様でした　お元気で

パレットの玄関口に穏やかな笑顔を湛えたマーチのＴさんの姿がありました。
わざわざ退職のご挨拶に来てくださったのです。
「お世話になりました」いえいえとんでもない何もお手伝いできなかったのに…
逆に私の方がＴさんの入居者に向き合う真摯な姿に学ばせていただきました。

去年の夏パレットの近くでＧＨの会があった時、マーチの入居者の方が体調を崩しＴさんも一緒に退席しました。会が終了した後でＴさんがパレットに訪ねて来てくれ、二人で少しの間おしゃべり。

今思うとあの頃はとても大変な思いをしていたのだとつくづく感じます。
パレットは初めの頃は2・3人そして一人づつ増えて行ったのですがマーチはすぐに大所帯。
そしてなかなか手強い方もいらっしゃいます。
加えて私とは違いＴさんには家庭もあり通勤にも時間がかかります。

何を話したのか、私は解答は出来ず、ただパレットでは最初はこうだったが今はこうなっている。それは私が何かをしたからではなく、いつの間にか今のパレットになっていたから。
だからＴさんの参考になるようなことは何も話すことは出来ないのです。
でも何事にも真摯なＴさんは「ああ　それがあっての今なんですねぇ」と深く頷いて聞いてくれました。

Ｔさんとはそれ以来お話する機会がなく突然の退職を聞き驚くばかりでした。
頼りない先輩で何も力になることが出来ず本当に申し訳なく思うばかりです。
Ｔさんはトミーとマーチのオープン前から準備に携わり、それだけに愛着もあったと思います。
１年で大きく変化のあった入居さんもいます。
「それだけが救いです」とおっしゃっていましたが、大変な事だったと思います。頭が下がります。
マーチに確かな足跡を残しました。

まだ先の事は何も決まっていないと言ってましたが、Ｔさんならすぐ良い場所が待っていると思います。
どうぞお元気で　ありがとうございました！