毎週金曜日はN村さんのお部屋をチェックするという重要な任務を遂行する日です。
でも、バタバタしているうちに時間を忘れ、ハッと時計を見ると7時半、
慌てて階段を駆け上がるのですが、すでに消灯。遅かりし…という日もあったり…
そして、先週は私が休日だったので昨日は2週間ぶりのチェック日でした。
N村さんが寝てしまう前にと、夕食を食べ終えたN村さんに囁きました。
「今日って、金曜日 ダヨネ、ねっ」
不意打ちを食らったN村さん、頭を掻きながら、
「まだぁ整理してねぇがら…来週でいい」
「でも、これって私のお仕事なんだよね。
整理してないって、普段はどんなもんか見ておかないと、行こう行こう」
渋るN村さんを引っ立てて、いざN村邸へ。
あら、いつもと変わらないじゃないですか、ちゃんと床が見えてるし。
「そんな酷くないよ。そうだ、クローゼットは?」
クローゼットは見せられないと悲しそうな眼をしていたので、武士の情け と私も目をつむっていたのですが、最近衣装ケースを買ったようだし、なんとかなってるんじゃない。
とクローゼットを開けた私は…
てっ!?想像をはるかに超えた膨大な服・服・服
こんなにたくさんの衣装もちなのに、裾の擦り切れたスラックスをこの日もはいてました。
この中の服はほとんど取り出すことが不可能と思われる積み重なり具合。
「あれ、もう捨ててもいいんじゃない。よれよれなのは思い切って処分しようよ。
ここをすっきりさせれば気分もきっとすっきりするよ。
ケースの置き方変えて、出し入れできるようしよう」
条件反射的に頷くN村さん、納得してくれたかな?
もう一度部屋の中を見てみると、ごみの入ったビニール袋が二つ三つ積んであります。
「ゴミじゃない、これから仕分けするの。三つでない、四つ」
「四つも仕分けするって大変だよね、いやんなるよねっ」
うんうん と頷いてます。
「今度からさ、袋が一ついっぱいになったら仕分けするようにしたら?嫌にならないうちに」
「ああ~、そっか」
ちゃんと実行してくれるでしょうか。
それにしても、袋4個、大変そうです。
整理整頓が苦手な利用者さんはたくさんいますね。
リヴェールにも・・・
どうやったら本人が片付けやすいのか、どうやったら自分から片付けられるようになるのか、リヴェールのスタッフも四苦八苦、試行錯誤しています。
リヴェールの場合はまずはスタッフがお手本になることかなぁ・・・