「今日 なんにしよ…」朝ごはんのすぐあと、思わずつぶやいた私の独り言。
独り言のつもりだったけど、みんなには「今日何食べたい?」に聞こえたみたい。
「ほら、なに食べたいの?」C子さんがT田さんを突っつきます。
イヤイヤ、そうじゃないんですよ、今日は違うんですってばぁ。
いつもいつもみんなに「今日何食べたい?」って聞いているもんね、私。
でもね、今日はちょっと違うんだぁ。
今日は土曜日だし、お休みの人もいるしぃ、それに、あったかそうだしぃ~
だからね、お手伝いしてほしいんだよねぇ~
ウン、やっぱりアレだ!
「今日は 餃子にしまぁーす!」高らかに宣言しました。
「ハァーイ」S橋さんの明るい声が返ってきます。
S橋さん、餃子の時はいつもお手伝いしてくれるんです。それとT田さんも。
アレ、T田さんなんかシブイ顔してる?
リクエストあったのかしら?それとも手伝わされる予感で?
S橋さん餃子を包む仕草で、やる気十分、
そして「コレも、コレも」とT田さんを 指差します。
「だぁ、オラ 遅ぐ帰ってくるオン」
なぁんて、いつもの悪態ついてもちゃんと手伝ってくれるのがT田さんです。
さぁ夕方になりました。
観ていたTV番組も一区切りついたようです。T田さん、ちゃんといますよ。
今日はいつもの凸凹コンビに加えてC子さんにも声をかけました。
「エェー、私もやっていいのぉ?」もちろん
「やったごどないんだけどぉ、でぎるがなぁ」大丈夫
パレットの餃子はひだがないんです。ただ半分に折るだけですから。
恐る恐る始めるC子さん「こんなんで大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫、ほらS橋さんだってこんなんダヨ」ってホント失礼な私。
「ウン」って笑顔のS橋さん、大人です。
そうこうしていると、ほらほら T田さんも手を洗って来ました、ネッ。
「ちょっとぉー!なぁにぃ」T田さん入れすぎ、アンがはみ出て S橋さんの抗議です。
「だっていっぺ入れろったんだもの、大丈夫、焼げばいぐなるがら」ですかねぇ
今日用意した餃子の皮は85枚。
「終ったぁ。4枚余ったよ」
何かなかったかな?冷蔵庫を捜し、カニカマ?ウィンナー?
エ、T田さん何やってんの?餃子の皮重ねて。まるで長命寺の桜餅。
「それ、T田さんのね」「いいよぉ、おら食べるがら」
「パレットに来て初めて餃子作った。〇〇のおばちゃんに手紙書こうっと。
初めて餃子作って、おいしかったって」ねえさん、ねえさん、まだ食べてませんゼ
残りの2枚はウインナーを入れて。
これで7人分です。今日は83個だったけど、100個の時もありました。
今日の餃子もおいしゅうございました。
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