先日、T電力の作文コンクールの表彰式があって、中学生の娘を連れて青森国際ホテルに行って来ました。
今回の作文コンクールのテーマは『今、伝えたいこと』でした。
家族のこと、友達のこと、学校生活のことなど身近な題材を取り上げています。
1冊の文集にまとめられた入賞作品を読むと、どれも説得力があり、中学生とは思えない文章がずらりと
並んでいます。
その表彰式の中の記念講演でRABのアナウンサー上野さんがお話しをしてくださいました。
その中で印象的だったのが、言葉についてのお話しでした。
アナウンサー目線で、ことばを伝えるプロからの興味深いお話しを聞く事ができました。
お天気コーナーで天気をお知らせする時、「明日は晴れのち雨です。」と伝えれば本来は伝わります。
みなさんなら、これにどんな言葉を足したらわかりやすくなると思いますか?
例えば、
「朝は晴れますが、次第に雲が多くなり、午後には雨が降るでしょう。夕方帰宅される方は、
傘を持って出かけると安心でしょう。」
「午前中は晴れますが、洗濯物は昼までに取り込んでおいた方がいいでしょう。1日とおして
洗濯物は乾きにくいでしょう。」
など、具体的な言葉を足すことによって、おおよその降り始めの時間や湿度などがわかります。
ほんの少し言葉を足すことによって、聞く人にとっては親切な情報に変わります。
それから生チョコを食べた時の様子を伝える時、「舌の上でやさしくとろけます。」と言うと柔らかさが伝わります。
これと同じに、私達が日々書くケース記録の中で、「終始笑顔が絶えませんでした。」
「いつもよりトーンの高い声で話していて、口数が多かった。」と書くと、
「楽しそう」という言葉を使わないで楽しそうな様子を伝えることができます。
言葉は使う人の工夫次第で、心遣いや思いやりが伝わります。
利用者に何かを伝える時、記録に残す時、ほんの少し言葉を意識して使うようにすると、
いつもと印象が変わるかもしれませんね。
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