支援室にいるSさん。本日から本館で行われる利用者朝礼に参加することに。
・・・ってごめんなさい。急な話でわからないかも。
現在支援室にいるメンバーは、行事やイベント、休み時間くらいしか支援室の外へ出る機会があまりありません。
その為「まずは支援室を出て外の作業場で作業をしてみようじゃないか!」という事で、そのトップバッターとしてSさんが挑戦する事に。
そして先月からSさんは支援室ではなくペーパーハウスで作業を行ってきました。
自閉のある方とはいえ仕事に対する意気込みは強く、そして理解力も高い。ちょっと感情的になりやすい一面が玉にキズですが、そんなSさんは支援室以外での作業もお手の物。
自閉症の方にとって環境が変わるって事は、大きな不安を感じてしまう事のひとつではありますが、彼はそれを見事克服し立派に紙の仕分けを行ってきました。作業後の掃除も最初は上手く気転を効かせる事が出来ず、自分の所だけを終えたらすぐ作業場を離れていたのですが、現在では自分の掃除が終わると「次は何をすれば良いでしょう?」とスタッフに確認に来る事が出来るようになりました。
と!いうわけで、次なるステップとして「利用者の朝礼に参加」してみようとなったわけです。
そして本日が初日。感情的になりやすいSさんですので、「他の利用者さんと喧嘩したりしないかな?」とか不安も多少はありましたが、そんな心配もなんのその。周りに上手く溶け込んでいるではないか!ちなみに朝礼に参加するって機会はほとんど無かったと思うので、これは大きな1歩ではないか、と。
おまけにスタッフSさんと、趣味のお話も出来たそうな。
やったじゃないか!Sさん!←あ、こちらは利用者のSさんね
帰り際、本人に感想を聞いた時は「(朝礼に参加する事は)大丈夫でした!」と笑顔で話していました。
まずは新しいステップの第1歩目!調子は好調です。これからも新たな挑戦を続けるSさんを俺は応援していますよ~~。
これまで長い間過ごし慣れてきた場所から、新たな場所、人、室温などの
環境の変化にも対応できているようですね。次は何をすればよいか確認して
くるようになったとのこと、支援の腕が上がったのではと上司としてうれしく感じました。
支援者側の思いも大切ですが、本人の思いを聞いてみることも大切です。
本館でどんなことをしてみたいか、どんな作業に挑戦してみたいかなど、
支援者が誘導するだけでなく、本人の思いを引き出しながら取り組んでみるのも一つの方法なのではと思います。