管理者という立場から、年に2回全ての職員との個人面談を行う。
毎回、どう話をしたら次回話をするときまでには、職員の資質が上がるのか
問題点を解決できるのか考える。
今回は本人の思いをまず引き出し、問題点を気付かせることに重点を置いた。
今期がんばったこと、改善すべき問題点を挙げてもらい、そのことについて討論した。
こちらが問題だと指摘すると、ピンときていない職員、ふてくされる職員、
評価している点を話すと照れくさそうにする職員、自分の思いを話しながら何かに
気付いたように自分の思いを整理し始める職員。
長くて1時間以上話した職員もいた。福祉という職場で、本当は何がしたかったのか。
この仕事にやりがいはあるのか、思い描いていた職員像と現実の違いに悩んでいる者も
いた。私が気付いたことは、思いを伝えること、変化を感じること、悩んで考えること、
そして大切な本質に気付くこと。とても時間のかかる作業ではあるが、これが大切なのだ。
部下に話をする立場の私は、きっと部下の3倍も4倍も仕事をしなければならないと思う。
そして職員や利用者さんへ対しても感謝と労い、励ましの気持ちを忘れてはならない。
そして、その裏には、厳しい指摘や揺るがない意志を持ち続けることが必要だ。
我が子がいる施設が、評判が下がっては悲しいでしょう。とある保護者さんに言われた一言。
この一言は、この上なく心に刺さった。この責任を取るのなら、職員を育てるしかない。