日頃、一緒に作業をする機会がないYさんとの移動支援。
日常においての拘りがあり、「何度も確認してくる。」「次のプログラムへスムーズに移行出来ない。」などの状況を
把握していても不安が広がった。
何故か?それは数年前のYさんの姿が強烈にこびりついているからだ。
自分の思いが上手く表現出来ず、鬱積すると衝動的に壁や戸を蹴っていた。
それを何名かの男性スタッフが止めにはいるのだが抑えるのに大変だった。
移動支援中にパニックになったら、自分一人で対応出来るか。
少々、動揺していた。
当日、迎えに行くと準備万端で笑顔。
S「昼は肉とラーメンとどっちかいい?」
Y「肉」
S「肉とラーメンだとラーメンが安いんだけど。」
Y「じゃ、安い方がいい。」
その後、色んな好き・嫌いの会話をしながら、目的地①アスレチック②こどもの国・・動物観賞③蕪島
④種差海岸⑤ジョイフルを楽しんだ。
山から海までドライブ時間もさることながら、ウオーキングした時間は数時間に及んだ。
沢山、身体を沢山動かしたせいか、昼食のラーメン+ご飯や漬け物(御自由にどうぞ。)をお代わりし
「安くて美味しくて、また来たいね。」と言ってくれた。
G・Hに到着したころは、自ら横になり寝息を立て始めた。
(今日は沢山歩いたから、少し昼寝しても大丈夫だよ。)
移動支援において、利用者が楽しんでくれるのが一番。
そして、支援するスタッフも共に楽しめるのが理想。
本日、一番何が楽しかったか尋ねると「いのししのぶーぶーの鳴き声」と言っていた。
スタッフも同感。いのししなのに、豚そっくりだったね。
次の移動支援はどこへ行こうか。
自分の気持ち「動揺」が「期待」へ変わった。
スタッフの心の動きを敏感に察しているのかもしれませんね。
こちらが不安に思っていると、それが伝わっているのだと思います。
気持ちに余裕をもって支援することが、利用者に安心を感じてもらえるのではないでしょうか。
Yさんが時々見せる、少年のような笑顔やいたずらっこのような表情をどれだけ引き出せるかも、スタッフの腕にかかっているんでしょうね。