隔週でジョイフル利用者のKさんにギターを教えています。
(正直私の腕は教えるレベルにはないのですが…)
昨日はその練習の日でした。
先週は体調不良などで練習が出来なかったこともあり、張り切って練習に臨みました。
実は今Kさんは壁にぶつかっているところなんです。
バレーコードという、ギタリストが必ず通らなければいけない登竜門的な難しいコードがありまして、
それが出来ない状況にあるのです。
となりでコードを押さえて見せても、思うように指は動かないし、
和音がきれいな音にならない。
きれいな音が出せないために、練習がつまらなく感じてしまうかもしれません。
自分以外の人に何かを教える時には、相手の気持ちになって、
「何がどのように分からないのか?」を考えながら教えます。
しかし、ギターに関してはKさんの何が良くなくて、どうして指が届かないのか分からないので、
教えているうちに「どうしたものか…」と教える側も悩んでいます。
本人の理解度や癖、指の動きなど、様々な要因が重なって挫折しかけています。
このままではやめたくなってしまうかもしれないですし、実際に少しはそう思っているかもしれません。
今日の日中、保護者会がありまして、お母様にお会いする機会がありました。
今のKさんの状況を説明しつつ、本人にとっては苦しい日々が続いていることを伝えました。
最近はおうちでも事業所での出来事をお母様に話するそうですが、
「ギターの練習が上手くできなかった」と落ち込みながら帰ってくることもあるそうです。
今取り組んでいる練習に加え、もっと楽しめるような曲を練習してみることにしました。
次は6月に入ってからの練習となりますが、その際には本人が出来そうな曲を用意してみようと思います。
そして、その難しいコードも並行して練習していこうと思います。
この壁を乗り越えれば、もっと音楽が身近になり、生活に潤いが出るかもしれません。
そのわずかな期待を胸にこれからも練習を続けていきます。
これからもKさんの発表の場があると良いですね。時々昼休みに弾いているのを拝見しますが、回りの利用者さんが音に合わせて歌ったり、なんとも楽しいジョイフルですね。