当施設利用の為に東京から着たTさんとの、魔法の合い言葉です。

Tさんは、午前中は元気良く作業を行えるのですが、午後になると、疲れからか?気分の浮き沈みが激しくなってしまい、作業に集中出来なくなってしまうことが多いのです。しかし、

Tさんの元気がないときに「こんたくぴりせん」と気合いを入れて呼びかけると、Tさんも元気な声で「こんたくぴりせん」と答えてくれます。

「こんたくぴいりせん」の「こん」は、当施設で販売していた昆布醤油味の漬け物です。そして「たく」は沢庵です。「ぴり」はピリ辛の漬け物です。「せん」は、大根せんべいです。Tさんの得意な作業は、加工食品の袋詰めです。指示されたときに、自分が覚えやすいように短縮して、何度も口ずさんでいた言葉が「こんたくぴりせん」なのです。

その言葉を聞いた時に、「自分でちゃんと工夫して、忘れないようにしてるんだね。修行(施設利用)の成果が出てるんだね。」と声を掛けると、それが、嬉しかったのか?知らず知らずのうちに合い言葉にまでなっていました。そして、今では一種のパワーフレーズにまで進化しているように思えます。

Tさんは、それを言い合った後に必ず聞く質問があります。「後何年、この言葉を忘れないでいますか?」そんな時、私は、「もう耳に焼き付いちゃったから、ずっと忘れることはないよ。」と答えると、「じゃ私も覚えています。」と…。毎日この同じ会話を1日一回はしています。

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