暑い日の作業の合間にジュースの差し入れで二人向かい合って一気に飲んだ。炭酸入りジュースが脳天を突き、二人同時にフーッと息を吐き、顔を見合わせ二人て笑った。このジュースの味何に例えられる?と質問したら、しばらく考えていたがお母さんの味かな~と答えた。なんで?と訊くと ずーっと前にこのジュースをお母さんに飲ませて貰った事があると言う。お母さん、どうしてる?と訊いたら 判らない暫らく会ってないと言う。お姉さんは?判らない暫らく合った事が無いと言う。もう少しでお盆がくるけどお父さんのお墓参りに行こうか、車で乗せてってやるよと言ったら うーん判らないと言う。彼にはどんな過去があるかは把握がむづかしいが家族との交流が無い事だけは事実の様である。逢いたいとか孤独感とかそんな感情を悟に至らない。就職し社会経験のある彼は社会の常識に着いて行けず辿り着いた所がユートピアである。そこから就職を掴み彼にとってはオアシス的な環境であるが、それがそのままに続く保証はまだ判らない。いずれ訪れる老後対策等先の見えない状態が続く中で彼の笑顔と素直さに胸のつっかえが取れて行く様な気がする。

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