こんばんは!ジョイフルスタッフのTです。
この頃、当法人内で「就労移行支援」という言葉を耳にすることが以前にも増して多くなりました。
今日の朝礼でも、より就労移行支援を意識して作業をしようと再度、全スタッフで確認しました。
私は先日、就労移行支援基礎研修に参加したこともあって以前よりも、作業で関わる利用者さん1人1人の伸びしろ、改善点を意識して過ごしています。
そのような中で、利用者さん同士の対人関係においてのトラブルも悩みの種です。
そんな対人トラブルを未然に防ぐのもスタッフの技量でしょうか。
今までを振り返ると、その一心で気を張って変化を見過ごさないようにしてきました。
しかし、ここで先に述べた研修で縁があった就労移行支援事業所さんの方の言葉を思い出します。その方は…
「私の事業所では利用者さんが社会に復帰するために、ステージを3つ設けています。それぞれのステージでは利用者さんに適度なストレス(負荷)を掛けています。」
と話していました。ストレスを軽減又は取り除くことだけしか考えていなかった私は、いざ「負荷を掛けている」と言葉にして言われたときは少なからずショックを受けました。
これを対人コミュニケーションに当てはめると
作業効率や人間関係だけを考慮するとトラブルは無いにこしたことはありません。
しかし、次のステージを目指している利用者さんにとってはトラブルの先にこそ得るものがあるのではとも思ってしまいます。
トラブルを未然に防ごうと努める自分と、そのトラブルを乗り越えた瞬間に気づきがあるのでは…とも思う私のジレンマでした。
この業界で言うトラブルとは何か?イヤ、トラブルと考える事に問題があるかも知れない、自立の基本は本人を社会から護り社会を本人から守る事と私は思っている言い換えれば、トラブルから守る事に繋がる。それでは健常者の社会ではトラブルは無いかと言えば、それはトラブルだらけ。人間社会はトラブルで成り立っているかも知れない。
トラブルの中から次の支援方法が見つかる事が多いのでは
事無かれは禁物である
ストレスを与える…という事に関しては、就職を目指している方こそ現実とのギャップをきちんと受け止めなければならないというのが課題としてあるかと思います。そこにはもしかしたら辛い現実というものが待ち構えているかもしれない。そこを支援者も分かち合う事がまず第一歩なんでしょう。そういった意味では、書かれている通り「トラブル」こそチャンスと思える場面もたくさんありますよ。