生活介護の利用者Tさんは、ほとんど横になったりテレビを見たりして過ごしています。
そのTさんに、突然「おばさん」と呼び止められ、びっくりしました。容貌と年齢からいけば確かにおばさん、
私生活ではおばあさんですが、今迄一度も面と向かって「おばさん」と呼ばれたことがないので
現実を突きつけられ、悲しくなった程です。そのTさんにいくら私の苗字を教えても覚えてくれません。
誰かが「じゃ、Tさんのことをおじさんと呼んだら良いじゃん」と言ってくれましたが、まさかね。
以前勤めていた看護師さんが、やはり同年代の利用者に「おばちゃん」と呼ばれ、すくっと立って
「・・・・です」と自分の苗字を言っていたのを思い出しました。
女は、いくつになっても同年代の方に「おばさん」呼ばわりされたくないのですが、Tさんは頭の中に私のこと「おばさん」と
インプットしてしまったのでしょうね。
Tさんの限られた知識と判断の中での表現は一般的にふさわしくない事もあるかも知れません。しかし考えて見ると案外 おばさん表現は本人したら敬意を持った最高級の呼び名で お嬢さんに匹敵するのかもしれません
もし、そうだとしたら何ともったいない話で顔が真っ赤になりおさまりません。
いやはや、お嬢さんは行き過ぎだ。あの歳だと貴婦人ではないかと賛否両論は秋の酒をスムースにする。ここは身に余る言葉に感謝、感謝。