利用者支援の中で、難しさを痛感するのが男女交際の支援。人を好きになることは人として自然なこと。以前受けた性教育の研修では、「障害を理由に恋を諦めないで下さい。」「一方的な思いを押しつけてはいけませんが、相思相愛になれればとても幸せなことで、人生に彩りが加わります。恋愛を存分に楽しんで下さい。将来の結婚も夢ではありません。」「周りの支援を受けられれば子供を持つことだって出来ます。」等と講師が熱く語り、参加した当事者達はニコニコ笑顔、支援スタッフは理屈では分かっても、現実となると・・・といった困惑の表情。

ここで当事者の皆さんに理解して欲しいのは『自己責任』ということです。口で言うことはたやすいことですが、分かって貰うには労力が必要です。仕事に支障を来さないこと、こと女性に関しては、望まない妊娠をしないように、自分自身の身体を守ることなどプライバシーに立ち入った、デリケートな話を支援者は毅然とした態度で伝えていかなければなりません。こちらの思いが伝わった時には支援者としてやりがいを感じますが、恋は盲目、なかなか理解してもらえず、ただただ煙たがられると自分の無力さを痛感します。幸せな人生を歩んで欲しいそう願うばかりです。

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