営業のmです。
GOTOキャンペーンの中断などの対応があるように、世間ではますますコロナの感染が増え続けています。基本的な対策=3密にならない、検温をして手指洗い・消毒、マスクの着用などを徹底しましょう。
ユートピアは、障害福祉サービス事業所として、利用者さんの自立支援を行うため、工賃向上にも力を入れています。(工賃=利用者さんの給料)
利用者さんが行える作業を増やして、しっかり働いていただき、その見返りとしての工賃を増やすことが大事なのです。
利用者さんが気持ち良く仕事をして、沢山の給料が貰えるよう、皆さんのご協力が不可欠です。
日頃から、沢山の方々に協力していただいておりまして、とても感謝しています。
工賃向上については、国が推進しており、青森県でも「八戸圏域障害者就労施設工賃向上支援協議会」という組織を立ち上げ、工賃向上に向けて努力しています。ユートピアの会は、この協議会の事務局を青森県から委託されています。(八戸圏域以外に県内5ヶ所に同様の組織があります。)
そんな作業の中で、公園の落ち葉集めの作業があります。
毎年、某公園の落ち葉集めの作業を市役所から業務委託していただき、この時期の作業として行っています。
今年もその作業の時期が来たのですが、市役所の担当の方から一向に連絡が来なかったので、こちらから問合せをしました。
そこで、驚愕の事実が判明しました。
毎年ユートピアで担当させて頂いている公園で、今年の11月頃に中学校のボランティア活動で、落ち葉拾いが行われたとのことで、今年の業務委託は実施しないことになったと言う事でした。
どんな事情で、今まで障害福祉サービス事業所が受託していた仕事を、中学校のボランティア活動の場に提供したのか分かりません。
障害者福祉について、もう少しご理解をしていただければと思いました。
確かに、ボランティア活動で作業をしていただければ、業務委託する経費が節約されることは分かりますが、障害福祉サービス事業所は、必死になって利用者さんの仕事を探す活動をしており、国も「優先調達法」という法律で仕事を提供するよう各行政に働きかけており、八戸市役所も市のホームページで実施する告知をしています。
そんな流れの中で、障害福祉サービス事業所に優先的に業務委託していただいていた作業が中止になったことはとても残念です。
果たして、「ボランティア」の名のもとに障害福祉サービス事業所の業務を無くして良いものなのか疑問です。
学校教育の一環で、「ボランティア」活動が行われていることは素晴らしいことだと思います。ユートピアでも「夏祭り」などの時に、各学校さんにお願いして「ボランティア」の方にお手伝いしていただき大変ありがたく、感謝しています。
しかしながら、さすがに今回のケースはいかがなものかと、苦言を呈したいと思います。
こう言う事度々ありますよね。何処かの非文明国の様に契約が平気で反故にされる事、この立場が一般業者であればどうなるんだろうと考えてしまいますがそれはさて置き、私達は障害者であっても仕事を頂く以上その契約を遵守しどんな悪条件でも満足頂ける成果を実践して来ております。しかし、いつも感ずる空気はそこに居る人達の障害者への心理的差別です。法律にまで規制されている差別ですが職場のマネジメントは行き届いていない事が判ります。ボランテアならば素晴らし事です。しかし、そこに仕事の権利を持つ業者が無視されている事が問題であり事前の申し合わせが大切であろうと考えます。この様な事は自立して行く障害者達に立ちはだかるもう一つの難問でありこの空気が潜在的に多くの犠牲者を出しているのではないかと思いますが私達の活動はこの難問をも同時にクリアして行く事でもあり決して悲観的な事ではなく現実との戦いです。