みなさんは『きょうだい(児)』という言葉を知っていますか?
兄弟でもなく姉妹でもないんです。
障害のあるこどもの兄弟姉妹のことを
このようにひらがなで表記するそうです。
週末に知り合いに誘われてある1本の映画を観てきました。
まさに『きょうだい』がテーマの
『ふたり~あなたという光~』という40分ほどの短編映画です。
製作総指揮をとった青森県出身の三間瞳さんという女性ご本人が
統合失調症の妹さんの『きょうだい』なんです。
そして3日後の4月10日は『きょうだいの日』ということを知りました。
映画のあらすじは、精神障害を持つ妹きえがいる主人公のぞみが
恋人にそのことを打ち明けられずにいた。
プロポーズされたことをきっかけにその事実を伝えたところ、
そこから障害者をもつ家庭特有の悩みに次々と直面する。
「普通」とは程遠い自分の人生に絶望し、
1度は結婚をあきらめようとするが、
改めて自分の人生を考え直していくというもの。
印象的だったのはのぞみが自分の手を見ながら恋人に
「何も見えないでしょ。でも私の手は透明な糸で
ぐるぐる巻きなの。離れられないの。」
とまさに『きょうだい』であるがゆえの苦悩を話す場面でした。
障害の分野はまだまだ支援が足りていないこと
そして家族が抱え込んでしまっている状況がたくさんあること
本人のみならず家族への支援や援助も必要であること
などなど感じたことがたくさんありました。
私もこの仕事をしながら、まだまだできること
しなければならないことがあると強く感じました。
この映画はクラウドファンディングの支援のもとに
作られた映画だと聞きました。
『きょうだい』のこと、障害のことを知るきっかけとして
機会があればたくさんの人に見ていただきたいと思います。
しばらくぶりに触れる言葉ですね。障害者を取り巻くもう一つの問題ですがこれが表に出にくく孤立して行く家族と結婚の不安と老後の養護が狭い環境の中で解決策に見放されている実態。ここから生まれたきょうだい(児)と言うものですが、その為全国に兄弟会の組織があり活動しておりますが地域では以前ほど目立たなくなりました。当施設でも潜在的にその様な事があると思います。対策活動が必要と思います。