就労メンバーと一緒に作業をしている生活介護のYさん。学校を出ると字を書く機会が減ってしまう、と連絡ノートに毎日何かしら本人のコメントが書かれています。

名前や元気ですなどの一言ですが、親御さんの気持ちよくわかります。

以前、ジョイフルでも書き取りを取り入れたこともあったのですが、いかにも『勉強』という形に本人のやる気が湧かず、それきりになっていました。

そこで、多色ペンを用意して

「どの色がいい?」

と選んでもらい、薄字で印字したサンプル文字をなぞってもらうようにしました。

複数の言葉を用意してこれも本人に選んでもらい、色ペンで書いていきます。

色を選ぶことで塗り絵の感覚なのか、今のところ一日一つ、続けることができています。

最近はスタッフが連絡ノートを書いていると自分から「書くー」と言うこともあり、かわいいメモ帳を使って、自分なりの『連絡』を書くことも(^-^)

そしてもう一人、資源チームのOさん。

コンテナに貼るラベルを書いてもらおうとしたところ、手が止まりました。

先輩が書いたラベルを見て書いてみて、と声をかけるとじっと見ながらゆっくり書いていました。

真似でいいからもう少し書いて、と頼むと、数枚書いてだんだん手本を見なくても書けていました。

連絡ノートに書くと、こちらのお母さんも書く機会がなくなって書けなくなっていることを心配されていました。

自分もそうですが、普段の生活の中で文字を書くという機会は確実に減っています。

利用者さんもスマホやタブレット端末などを活用することで、できることも増え便利にもなります。Yさんもタブレットが大好きです。

ただ、書けていたものがいつの間にか書けなくなる、というのは大袈裟でなく利用者さんにとってもご家族にとっても切実な問題です。

日中過ごす場として、お仕事だけでなく、そんなことにもお手伝いできればいいのかなと、工夫していこうと思います。

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