グループホームの入居者さんの健康診断がありました。

年に一度、体の状態を確認する大事な機会ですが、Kさんは

「掃除はどうしますか?ホームもあります❗️お風呂は?」

何日も前から作業の段取りが気になります。

「お昼には戻るからね。お店のトイレはその後できるよ。ホームの掃除もその後で間に合うよ。」

このところ、お掃除対象が増えたので時間の配分がわからなくなって不安なようです。

平気、問題ないと言われても視線が定まらず落ち着きがなくなってくるのがわかります。

そして当日。

「大丈夫。遅れても問題ないよ。」

と声をかけて送り出しましたが…

やはり検査が押して、戻りが遅れてしまいました。

予定の作業の段取りを考えながら時計を睨んで帰りを待っていると、慌てた様子のKさんが戻ってきました。

「間に合うよ。ちゃんと食べよう。」

お昼を食べ、いつも通りコーヒーも飲みましたが、パソコンを見る時間はありません。本人もわかっていて、時計を見ながら掃除に向かいました。

戻った時は

「腰が痛いよ」

と訴え始めましたが、想定内です。

「腰かぁ、もう掃除できないなら、私がついて一緒に帰ろうか、送るよ(^^)」

「いや…大丈夫です。ホーム行きます。」

Kさんなりに作業への責任感なんですね。やれないとは言いたくないんです。

これまでもいろいろあったので、念のためスタッフも立ち会って見守りました。

時間を気にして慌てるのをなだめつつ完了。

本人も間に合ったことに安心感が出てきたようです。

Kさんをなだめながら作業を進めるかたわらで、同じく健診を受けたSさんはバリウムで失敗した、とスタッフに訴え続け、まったく落ち着きません。

もう作業にはならないので、横になるよう促しても、起き上がってはまた失敗したことを言い続けていました。

「もう済んだことだよ。心配いらないよ。まず、休んでなさい。」

そんなやり取りの間、同じ健診組のTさんがSさんの布団に横になり

「こらー、人の布団とらないの❗️Sさん、ほら、布団取られるよ。横になろう❗️」

Tさんはバタバタに紛れて自主的にサボりなので、甘やかしませんよ(^^;

毎回似たような騒ぎをしながら健診を受けますが、みんな問題ない結果が出るといいですね。

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