今年は暖かいから冬が来ないのかと思っていましたが、、、
やっぱり、、、そんな甘いことは無く、寒さが身に染みるようになってきましたね。
津軽方面では、リンゴが盛んに収穫され出荷されているというニュースが届くたびに、
冬の訪れを感じAさんのことを思い出します。
Aさんは、私が初めて担当を持った時の利用者さん。
おしゃべりが大好きで、彼女が沢山居て(本人曰く)、オセロが大好きで、、、
一緒にバレンタインのお返しを買いに行ったなぁ。コアラのマーチを一番に持ってきましたよね。
Aさんとお父さんは二人暮らしで、ある時、Aさんが「お父さんが赤ちゃんになった。」と伝えてきました。私は何かがおかしいと思い、ベテランスタッフに相談をして、家庭訪問を実施させていただくことにしました。家庭訪問に行ってみると、そこは、人が住むには、、、衛生的にも良いとは決して言えないような環境になっていました。お父さんはAさんのことをところどころ忘れてしまい。それに気づくことが出来ないAさんは、お父さんに何度も同じ話を繰り返し聞かせ、返事を待っているのです。
その様子を見て施設に持ち帰りチームを作り対応をしていくことになりました。行政とのやり取りはベテランスタッフが担当し、ご家族及びAさんご本人の支援は私ともう一人のベテランスタッフが担当しました。
きっとその時の私は、一人だったら右往左往するばかりで何もできなかったと思いますが、チームで支援することにより、いつも以上の力が発揮できたと思います。
結果Aさんは当法人のグループホームで生活をすることになり、お父さんは、介護老人保健施設へ。
そこからAさんとの関わりが強くなっていきました。
口癖のように何度も何度も「体が動くまで僕はユートピアで働きます。」と真っ直ぐな目で力強く訴えるAさん。
今思えば、自分自身に言い聞かせていたのかもしれませんね。
そんなAさんも、病気には勝てず、専門的治療を受ける為に青森の病院へ。最初は、ことあるごとに、お見舞いに行かせていただきましたが、私たちに会うたびに里心がついてしまい、会うことにより本人が余計につらい思いをするのではと思いお見舞いには行かず、年賀状でのやり取りが続いていましたが、ここ数年、年賀状がが届かなくなりました。
きっと今も病室で、オセロをしているのかな。。。。
あの時は、自分も担当を持ったばかりで、適切な支援が出来ていたのだろうか?私はあの時のベテランスタッフのように的確なアドバイスを行えるだろうか?今の自分ならどうだろうか?などなどを思い返す晩秋の夜でした。
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