実習を経て本利用となったKさん。作業は作業室でペパーの仕分けを行っています。
自分でペパーハウスへ新聞紙を取りに行き作業する方法をとっていたのですが、ペーパーハウスへ行
くとなかなか帰ってきませんでした。なんと・・。本館のトイレは暗い。汚い。(毎日、掃除して綺麗です
よ。)狭いと感じ、ペパーハウスのトイレを使用していたのです。
本人へ本館のトイレを使用するよう声掛けすると「人が多いから。」「女子トイレか本部のトイレが良いで
す。」「貴方が汚いトイレ掃除をさせたから。」と色々理由や原因が・・。(過去にトイレで嫌な思い出があ
ったらしくトラウマになっているそうです。)
トイレ掃除はたまたま掃除当番の人がおらず、1回のみで、一緒にや・さ・し・く仕方を教え、綺麗な雑巾
を使い分けしたんだけどなあ。拒否反応させてしまったのか?私が原因か?(ショック)
本人の気持ちを尊重することは大事だが、集団では公平にルールを守って生活しなければ回らないの
で、本館のトイレを使用してほしいのです。
まずは本人との信頼関係の構築(恐い人→やさしい人)を目指し、ソフトな話し方やゆったりとしたペー
スで関わっていきます。
Kさんはリヴェールのことが嫌いではないようです。毎日、家に帰ると、今日はこんなことがあった、○○さんがこんなことを言ってたと、楽しそうに家族に話しをするそうです。お母さんの話しでは、歌や踊りは大好きなんだそうです。関わりスタートのきっかけはその辺にあるかもしれませんよ。
トラウマと言うにはこの段階での断定はむずかしいのでは?
トイレは表現の一つの手段でありどちらかと言えば「こだわり」ではないか?。このこだわりが次々と対象を変えて行く。面白いですね
本当の本人を知るには目を離せない関わりを深く。
後を追いかけるより先回りして待っている方が、ニヤリ。