終わらない夏は無いと農家の主が笑っていたのを思い出す。矢の如く刺す猛暑は何処に、朝の気温にビニールハウスの温度が気がかりなこの頃、温度管理による収穫変動は大きく予断がない。管理するスタッフもおぼろげで不安がある中、「わーやるか」と言うT君に、そうだ、この頼りになる戦力があった。休日にも関わらずドックの餌やりと散歩は欠かさず、ウサギの世話と続いた。まさに脱帽である。その背景には休日の暇の持て余しが原因で被害を被る事になった。いくら社会良しと言えども障害者に取り付く悪には勝てず文無しとなったのである。そのトラウマは強く本能である危険予知能力を高め働いていた方が安全と悟る様になったのである。勿論同僚たちの助言も後押しとなっての事であるが、今年の夏の作業の活躍は目覚ましく、次から次へ挑戦する意欲には中々答えるのは難しく「終わった~次何やるべー」としきりに来る電話に「何、もうおわったの?」と次の指示に困惑するのである。現場確認では不安を抱えながらも思った以上の成果にその成長がたまらなく、誉め言葉に「ガハハ」と黄ばんだ歯をむき出して喜んでいる。この状態がもっ長く続いて貰いたい願望に難しい信頼のバロメーターを探る初秋である。

 

 

 

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