農作業の現場で待っていると、送迎車から降りて来る農業班、働き隊の面々は皆明るく挨拶してくる。ジョークで教えた、ハイタッチに敬礼そしてガッツポーズと皆好きなポーズをニヤ、ニヤしながら一人づづ私の前を過ぎて行く。一番若い彼はそれを「恥ずかしい」と身をよじって表現する恥ずかしいは彼にとって挨拶言葉でもあり親しさの表現でもある様だ。こちらから先に「恥ずかしい」と発すると、照れと嬉しさとで顔が紅潮するのが分かる。もう一人は敬礼が気に入っている。「敬礼!」ふざけた敬礼にやり直しをかけると〇にしたり三角にしたり笑いながらこちらをからかうのである。

そんな現場でのやりとりに心無い担当スタッフは「何やってんだ、早く仕事にかかれ」と。しかし、そんなもの誰も気にしてないニヤニヤしながら私の前を通り過ぎて行く。滑稽な暗黙の信頼がそれに見え隠れする。こちらの顔色に変化を感ずる時はこのパターンは逆転する一同見て見ぬふりして通り過ぎて行く。「オーラ」を感じ取る必殺技は鋭い、見抜かれた後悔に人としての未熟さを感じながら今日も畑に立っている。

 

 

 

 

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