激しく通り過ぎて行く日常のスケジュールに振り落とされないように脳の細胞隅々に意識を刻み入れて行く。

手にしたジョッキでゴールド色の液体を一気に体に流し込むと発酵した気体が脳の細胞を溶かして行くのが

判る。フーッ! と大きな一息に吐き出された気体は脳を洗浄した不純物だろうか頭が妙に軽くなり

ジョッキを置き腕組み、見えない遠くを見てると水平線の向こうに小さく見えるものがある良く見ると

大き目の船に続く小さな船が幾つも連なって動いて行く。それは何んだろうかと確かめる理由が起きてこない

しかし、今月が終わる事だけ妙に気にしているのである。裏を返せば来月が始まる事かも知れない。

三杯目のジョッキが利いて来た今度は体の内側を洗浄している様だ。しかし良く汚れているものだなと

思いながらシャックリ一つ、それに合わせて出た言葉が「習うより慣れろ」であった。

さっきの船は例の職場実習に行っている利用者の事だったろうか、就職成功の祈願がもたらした

幻はその行く末に来る現実を見たものか、付いて出た言葉を信じたい。もう一度「習うより慣れろ」

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