掃除が一段落し、ひと休みと思いテレビの電源をONすると目に飛び込んできたフレーズが、
『小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました』だったんです。
私は「???。もしかしてこれも世間を騒がす虐待???」と思いました。
違いました・・・話題になっている1冊の絵本のタイトルでした。
原田さんという、育児雑誌の編集をしている43歳の男性が10歳だった頃の体験話。
ナスビ農家の息子だった原田さんが、母から突然市場に出せないナスビを渡され、近くの団地で売ってくるように言われる。
1軒1軒訪ねてまわるが、初日は1つも売れず、母から鬼のように怒鳴られる。
次の日もその次の日も・・・1か月続いた時、母が倒れ入院。
白血病だった母の入退院は4年間続き、息を引き取った。
母が亡くなった後に父から、なぜあの時ナスビを売りに行かされたのか、ナスビを売りに行っている間、母が車の中で泣いていたことなどを聞かされた。
自分の死期の近いことを知った母が、心を鬼にして強くたくましく生きる方法を原田さんに教えようとしてくれたことを知ったのだ。
我が子に苦労がないように、不自由がないようにと願うのが親心ではありますが、
親がいなくなった時に困らないように育てなければ、いつまでも親はそばにいてやることはできないのです。
優しく守っているだけではダメなのです。
先回りしてつまづくものを取り除いてあげるのが本人のためになるとは限らないのです。
これは子育てにも支援でも全く同じことが言えると思いました。
子供たちため、利用者さんのため、本当に本人たちのためになることとは何なのか?
深く深く考えさせられた時間でした。
みなさんもパソコンや携帯で検索してみてください。
それ!アン○リーバ○ー??確実かは忘れましたが、私も見ました。何も知らない息子さんは「何でこんなに厳しいんだろう…」とずっと思っていたんですよね…
それが後々になって分かり、悔しい気持ちが込み上げてきたと思います。これは本当に良いお話でした。